鷹狩:日本古来の伝統文化継承を支援

コミュニティへの貢献

アラムコ・アジア・ジャパン(AAJ)は、鷹匠の養成において日本で最も古い歴史を持つ諏訪流放鷹術保存会(諏訪流)を支援する協定を結びました。これは、日本の世紀にわたる伝統である猛禽類保護の活動を高く評価したものです。

日本にはこのような活動を行っている団体が数多く存在しますが、諏訪流は鷹狩りの伝統を守るだけでなく、世界中、とりわけ鷹狩りを重要な文化とするアラブ圏に、日本の放鷹術を広めることにも積極的です。

諏訪流の第18代目宗家鷹匠であり、数少ない女性鷹匠の一人である大塚紀子氏と、師匠の田籠善次郎氏は、「アブダビ国際狩猟・馬術展示会」に2007年より毎年招かれており、鷹狩り文化の普及において重要な役割を担っています。また両者は、中東との関係をさらに深めようと様々な活動に取り組んでいます。

サウジアラビアには2万人を超える鷹匠がいます。サウジアラビア政府は、アラブの鷹匠を支援し、この文化遺産を守るため、2017年にサウジアラビア・ハヤブサクラブを設立しました。

京都の建勲神社で毎年開催される船岡大祭において、放鷹術を奉納する諏訪流放鷹術保存会第18代宗家、大塚紀子鷹匠。

鷹狩りはユネスコの無形文化遺産として登録されており、サウジアラビアは共同で登録されている11ヶ国に含まれます。

AAJは諏訪流との協定に基づき、この伝統文化を受け継ぐ若手鷹匠の発掘や育成、地域コミュニティでの実演、文化財の保護など、幅広い活動を支援しています。

AAJが企画したイブニング・イベント「アラビア文化への誘い~鷹狩に学ぶ日本とアラブのつながり」はその一例です。本イベントでは、大塚氏と田籠氏が本物の鷹を連れて夕刻の都心のオフィスビルに出向き、講演と鷹狩りの実演を行いました。