世界初のブルーアンモニア輸送が拓く持続可能な未来に向けた新しい道
ニュース:サウジアラムコと一般財団法人日本エネルギー経済研究所(IEEJ)は、日本の経済産業省の支援を受けて、サウジ基礎産業公社(SABIC)との協力のもと、サウジアラビアで生産したブルーアンモニアを日本に向けて輸送する実証試験を開始しました。
詳細を見るエネルギーは、人類の発展を実現するうえで欠かせない要素です。現代社会は、人類の進化と経済発展を前進させると同時に、地球規模の気候変動問題に取り組むという大きな課題を抱えています。
低炭素社会への移行は複雑なプロセスとなるでしょう。代替エネルギーが、増加しつつある世界のエネルギー需要に対し相当な割合を賄うためには、膨大な時間と継続的な投資が必要となります。
エネルギー安全保障の維持と、増え続ける世界人口のニーズに応えるため、炭化水素ベースのエネルギー源は、将来にわたる世界のエネルギー需要の大宗を担う役割を期待されるでしょう。
アラムコは自らが果たす役割として、CO2の回収・隔離、CO2排出量削減、エミッションの価値化に焦点を当て、分野をまたぐアプローチを通してカーボンマネジメントの革新的かつ費用対効果の高いソリューションを追求しています。
世界のエネルギー需要が増加し続ける中、サウジアラムコは、サステナブルなエネルギー社会の実現に向けて尽力しています。当社は、世界の発展とネットゼロエミッション(実質排出ゼロ)を両立するためには、二酸化炭素(CO2)の回収・貯留を柱として取り組むべきと考えています。
詳細を見るCO2の回収と貯蔵は、世界全体の排出量を大幅に削減する可能性があると、当社は考えます。
CO2回収・隔離は、発電所など大規模な発生源から、これまで廃棄物とされていたCO2を回収、地層内に貯蔵し、大気中に放出させないプロセスです。
中東最大規模のCO2回収・貯蔵実証プロジェクトにおいて、CO2の回収、油層への注入、そして、そのプロセスで石油回収の増進が実現可能であることを日々証明しています。
ハウィヤガスプラントは、1日当たり4,000万標準立方フィートのCO2を回収、処理する能力を備えています。
回収されたCO2は、パイプラインで85km先のウスマニヤ油田まで送られ、油層に注入されます。CO2は隔離されるだけでなく、油層内圧力の維持や、さらなる石油回収にも役立ちます。2015年にCO2注入を開始して以来、油井4基における石油生産率は倍増しました。
現在、このプロジェクトを評価し、国内の他の施設や油田へ応用する可能性を模索しています。
CO2回収・石油増進回収プロジェクトでの成果は、2016年、アブダビ国際石油展示会・会議において、最優秀石油ガス・衛生・安全性・環境プロジェクト賞の授与という評価を受けました。また英国エネルギー協会の環境賞も受賞しています。
このCO2回収・隔離の先進的な研究は、ダーランに拠点を置くEXPECアドバンスト・リサーチ・センターに率いられた、当社のカーボンマネジメント技術ロードマップの一つの要素に過ぎません。
当社は、これまで成功を収めてきた実績を基に、生産から最終消費者による使用に至るまでの炭化水素バリューチェーンのあらゆる場面で、CO2排出量のさらなる削減を実現する新たな手法を積極的に探究しています。
自動車部門におけるCO2排出量削減に向けた私たちの取り組みは、当社グローバルリサーチネットワークが手掛ける研究により証明されています。
世界中のドライバーが期待する性能を維持する一方、画期的な新型燃料との併用で、CO2排出量削減と普通乗用車の効率性向上に大きく貢献する自動車技術の進歩に取り組んでいます。
ニュース:サウジアラムコと一般財団法人日本エネルギー経済研究所(IEEJ)は、日本の経済産業省の支援を受けて、サウジ基礎産業公社(SABIC)との協力のもと、サウジアラビアで生産したブルーアンモニアを日本に向けて輸送する実証試験を開始しました。
詳細を見る新コンテンツ、「エレメンツ・マガジン」では、気候、生物多様性、上流技術、下流技術、サプライチェーンなどの主要なカテゴリーから、クリエイティビティとテクノロジーの力を駆使し、世界の革新者として挑戦を続けるサウジアラムコの「今」をご紹介します。