最高を求めて
国内での取り組みだけにとどまらず、アラムコは積極的に世界中でイノベーションを追求しています。アラムコ・ベンチャーズはダーランに本社を構え、米国、ヨーロッパ、中国にオフィスを展開しています。
アラムコ・ベンチャーズは3つの異なるファンドで構成されており、2012年に立ち上げられたサウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズ(Saudi Aramco Energy Ventures: SAEV)は5億ドル規模のコーポレートベンチャーキャピタルプログラムです。サステナブルなソリューションに重点を置き、アラムコにとって戦略的価値を持つ技術に投資しています。これらの技術は3Dプリンティングを用いたより高速で安価な水素燃料電池の製造から、人工知能を用いた輸送パフォーマンスの最適化まで、多岐にわたります。
一方、プロスペリティ7(Prosperity7)はアラムコ・ベンチャーズの分散型グロースベンチャーキャピタルプログラムであり、中国と米国でエネルギー業界以外のスタートアップ企業に投資しています。2019年に立ち上げられた10億ドル規模のこのプログラムは、特にオープンソース半導体設計、ロボット工学、クラウドストレージ、フィンテック、ブロックチェーン、AIの技術へ投資してきました。
アラムコ・ベンチャーズは、業界大手企業で構成される石油・ガス気候変動イニシアチブ(Oil and Gas Climate Initiative: OGCI)が設立した10憶ドル投資ファンドへの、当社の参加も管理しています。2017年に立ち上げられたこのファンドは、CO2回収(CCUS)、メタンガス排出削減、CO2排出削減への投資に重点的に取り組んでいます。
アラムコのサプライチェーンに新技術をもたらし、アラムコが関与しうる先端技術を見極めることで、アラムコ・ベンチャーズは世界中のイノベーションを追跡する役割を果たしています。