アラムコ、海洋環境及び生物多様性保護に向けたイベントを実施

サンゴが好むものを見つけることでサンゴが最終的に餓死することなく白化現象を防げる可能性があるという仮説の元、サンゴの好物を探す実験をする子供たち

アラムコ・アジア・ジャパン(AAJ)は、コーポレート・シチズンシップ活動の一環として、海洋環境保全をテーマとした体験型シチズン・サイエンスプログラムを、環境保全分野のスタートアップ企業イノカと共同開催しました。地域の子どもを対象としたこのイベントは、東京の日本科学未来館(Miraikan)で、8月19日から27日まで開催されました。

「海の未来を子どもたちとつくる」をテーマとしたこのプログラムでは、子どもたちは、海とその生物多様性、そして持続可能な未来について学びました。また、キックオフイベントには、約130名の子どもたちと保護者が参加し、サンゴ礁や海洋生物多様性について学ぶ機会となりました。

世界初の「サンゴの好きを探し出せ!」と題した実験プログラムが開催期間を通じて11回開催され、400名以上が参加しました。また、自然の海を再現したサンゴや魚などの海洋生物の入った水槽とパネル展示を合わせた特別展示ブースには、期間中約9,000名が訪れました。

AAJと、独自の環境移送技術を持つイノカは、この9日間の開催期間を通じて子どもたちに、サンゴ礁の魅惑的な世界とその重要性について理解を深める機会を提供しました。

トークイベントでは、将来海洋環境の研究者になることを目指す小学生と中学生が主に進行役を務め、海洋国家である日本の未来を担う子供たちに彼らの活動について紹介し、具体的なアクションを促す機会となりました。

体験型ワークショップでは、サンゴは、捕食によって栄養を作ることが可能であり、うまく捕食の能力や効率、サンゴが好むものを見つけることでサンゴが最終的に餓死することなく白化現象を防げる可能性があるという仮説の元、子供たちがサンゴに様々種類の餌をあげ、サンゴの好物を探す実験をしサンゴを間近に観察しました。

本イベントでは、AAJ代表取締役社長のアブドゥラ・ジャスタニアが登壇し、サウジアラビアでアラムコが進める生物多様性に関する様々な活動を紹介。また沖縄でのサンゴ礁保全・回復活動の具体的な支援について話しました。

「アラムコはエネルギーと化学製品の総合企業として、世界のエネルギー安全保障と持続可能性に継続し取り組んでいます。そのために、新しいアイデアを、地域社会の皆さんとともに考え、取り組むことで持続可能な未来をつくっていきます」

AAJ代表取締役社長アブドゥラ・ジャスタニア

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アラムコの沖縄県でのサンゴ養殖・移植プロジェクトについての動画上映は、参加者がサンゴの養殖に取り入れられている持続可能な手法を学び、環境を意識した責任ある行動の価値について理解を深める機会となりました。

今回のイベントの背景には、サンゴの重要性と、その保全の緊急性があります。サンゴが地球上に現れたのはおよそ4億年前と言われ、今では海洋生物の25%を支える重要な生態系に発展しました。しかし、気候変動の影響で絶滅危惧種となり、生態系保護と復元は喫緊の課題です。AAJでは、これまで12年間にわたりこの問題に取り組んでおり、次世代への教育支援と沖縄沿岸地域での海洋環境保護・回復活動への参加を通じて、社会への働きかけを強めています。

AAJは昨年より、若い世代への教育活動の一環として、生物多様性に関するプログラムをイノカと推進しています。また、今回、2018年より、アラムコサウジ国外寄付プログラにて支援を受けた日本科学未来館の協力もあり、このような素晴らしい機会を実現することができました。

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