日本、新たな地平へと

アジア太平洋地域という新天地で市場を開拓し、新たな成長機会を拡大しているサウジアラムコ。アラムコ・オーバーシーズ・カンパニー東京とサウジ・ペトロリアム・リミテッド東京が合併して誕生したサウジアラムコの新会社、アラムコ・ジャパンは、東京を拠点として極東地域での活動を活発化させているサウジアラムコ向けにさまざまなサポート業務を行っています。そのひとつが、検査、情報技術、クオリティ・マネジメント、調査、事業開発、パブリックリレーションズなど多岐にわたる分野です。

なかでも重要な役割を果たしているのが、サウジアラムコ製品及びサービスの品質保証業務です。アラムコ・ジャパンの検査担当者たちは、ダーランのサウジアラムコ本社と密接な連携をとりながら厳しい検査を通じて品質を確保することにより、アジアにおけるサウジアラムコの高い評価を支えているのです。

アラムコ・ジャパンは、東京、北京、ソウル、シンガポールのサウジアラムコ関連会社向けに、クオリティマネジメント及び情報技術サービスをはじめとする多彩な検査業務を提供しています。アジア全域に配置された300名を超す技術者のネットワークを通じて、世界的に高い評価を受けている品質保証機関の支援を受けつつ、設備品質のモニタリングを行っているのです。

アラムコ・ジャパンは、ペトロ・ラービグ(Petro Rabigh)・フェーズII、SATORP、Sadaraなど、サウジアラムコのプロジェクトやジョイントベンチャー向けにも品質モニタリング業務を提供しています。「私たちは、各プロジェクトの品質担当者と連携をとりつつ、製造業者がプロジェクトの仕様及び基準に準拠するように指導して、重機、熱交換器、変圧器、高圧装置などの購入品の品質を確保しています」と、クオリティマネジメント・ユニット、トップのイブラヒム・アルジャルダン(Ibrahim M. Al-Jardan)は語っています。

さらに、東京事務所には、中国、韓国、シンガポール、日本で活動するアラムコ・アジアの事業所に重要な情報技術サービスを提供しているメインサーバーが置かれています

サウジアラムコは、日本における社会的責任についても積極的な関わりを見せており、アラムコ・アジアと協力して、さまざまな社会貢献を行っています。東京オフィスを通して沖縄のサンゴ礁保全活動を支援したのもその一環であり、2012年からは日本の大学と協力してマングローブ植林活動に貢献しています。2011年の東日本大震災の際には、カーリッドA.アルファレ(Khalid A. Al-Falih)社長兼CEOがみずから被災地を訪れたり、取引先企業と会い、今後も協力を続けていくことを約束しました。

サウジアラムコは、石油化学事業を拡大していますが、関連会社であるアラムコ・ジャパンは、今後5年の間に、これらの事業を含む大規模なエネルギープロジェクトを積極的に支援していく方針です。