アラムコ、「未来投資イニシアティブ」フォーラムで新興分野への注力を発表

アラムコは本日、民間部門のイノベーションと投資を促進するため、新興分野に重点を置いていくと発表しました。「未来投資イニシアティブ」フォーラムでは、グリーン水素やサステナブルな技術ソリューション、先進非金属建築素材、デジタライゼーションの各分野において、新規プロジェクト候補が紹介されました。 

当社は先般、完全所有する全事業において、2050年までにスコープ1および2の温室効果ガス（GHG）排出量を実質ゼロにする目標を発表。これに伴い、削減効果が期待されるプロジェクトへの投資機会を探っています。   

グローバルリーダーや投資家が一堂に会し、ベンチャーキャピタルの展望や世界の重要課題について討議する本フォーラムにおいて、この新たな計画の概要が述べられました。 

アラムコ社長兼CEOのアミン・ナセルは次のように述べました。「本プログラムは、当社の長期事業戦略を支え、好影響をもたらす革新的プロジェクトの開発と投資に重点を置くものです。経済発展促進と機会創出において企業提携は不可欠であり、それにより当社はポートフォリオ拡大、事業の多様化、低炭素エネルギー技術やサステナブルなソリューションの開発を進めることができます」 

アラムコは本プログラム推進にあたり、以下の企業と5件の覚書（MoU）を締結しました。

• Modern Industrial Investment Holding GroupおよびIntercontinental Energy：サウジアラビア国内におけるグリーン水素・アンモニア関連プロジェクト開発を目的とするMoU
• South Pole Carbon Asset Management Ltd.およびYousef Abdulrahman AlDhabyan Agricultural Est. (YADGREEN)：GHG排出量削減に向けた「自然に基づくソリューション（NBS）」の開発・革新のため設立されたNational Green Services Companyの実行可能性評価を目的とする個別MoU
• BFG：先進非金属建築素材のローカライズおよび共同研究開発を目的とするMoU
• ABB：石油・ガスの応用に向け、国内におけるプロセス自動化システム（PAS）および設備関連の能力強化を含む、デジタルテクノロジーのローカライズを目的とするMoU

当該MoUは、アラムコの石油・ガス分野への継続的投資を補完するものであり、当社のジャフーラ・ガス・プログラムに関する追加発表も近々予定されています。

アラムコ社長兼CEOのアミン・ナセルは次のように語りました。「サウジアラビア王国エネルギー大臣アブドゥルアジーズ・ビン・サルマン皇太子率いるエネルギー省の働きによって、企業が戦略的イニシアティブやプログラムに投資しやすい環境が整いました。その一つである当社のジャフーラ・ガス田事業推進プログラムは、今後当社のガス事業拡大とポートフォリオ多様化において重要な役割を果たすとともに、サウジアラビア産業界にも大きな恩恵をもたらすでしょう」