サウジアラビア 国内産業奨励(iktva)プログラムの推進と投資誘致

オマール アル アムーディは、東京で行われたサプライヤーフォーラムの開会の辞で、すべての参加者への謝意を表し、「日本企業は、ほとんどの複合施設の建設から最先端技術の提供に至るまで、サウジアラムコにとって不可欠な存在であり続けてきています。iktvaへの取り組みは、日本企業の皆様との関係を深め、結束を固めるうえで、ますます重要になっています」と述べました。

アラムコ・アジアが、対サウジアラビア投資を促進するフォーラムをアジアのサプライヤー向けに開催しました。

アラムコ・アジアは先般、サウジアラムコの国内産業奨励(In-Kingdom Total Value Add: iktva)プログラムの推進と、アジアの投資家やサプライヤーの対サウジアラビア投資の促進を目的として、アジア太平洋地域で複数のイベントを開催しました。

サウジアラビア総合投資院、サウジアラビア産業投資公社、キング・サルマン・エネルギー・パーク(SPARK)、国家産業開発・物流プログラム(NIDLP)などのサウジアラビア政府機関から講演者を招き、7月に東京、8月に上海で計2回のフォーラムを行いました。3回目は12月にニューデリーで開催される予定です。

アラムコ・アジア社長アンワール・アルヒジャズィは、一連のフォーラムの重要性を強調し、「アラムコ・アジアは対サウジアラビア投資を促進し、多様でサステナブルな、世界的に競争力のあるエネルギー部門の開発を強化すべく、地域の主要サプライヤー各社と協力しながら、iktvaの推進に全力で取り組みます」と述べました。

対サウジアラビア投資への多大な関心

中国の金融ハブであり、アラムコ・アジアが戦略的調達と物流事業の拠点とする上海で、8月下旬に一日にわたるサプライヤーフォーラムが開催されました。200以上の政府および政府系機関や、産業団体、中国企業から300名以上の参加者が集い、iktvaに参画する機会や、対サウジアラビア投資について理解を深めました。

本フォーラムには、在中国サウジアラビア大使館のムハンマド・アルオタイシュ商務参事官も出席しました。

アラムコ・アジア・チャイナのカントリーマネージャーであるファハド・アルオスマンは、中国のサプライヤーに向けたスピーチの中でこのフォーラムの重要性を強調し、以下のように述べました。

「サウジアラビアと中国の投資関係を確固たるものにするため、今後数年間は特に緊密な協力が必要です。サウジビジョン2030と中国の一帯一路構想との連携は、両国の投資関係強化にとってまたとない機会であり、中国からの進出企業に対して、サウジアラビアでの公平かつ有益な、透明性のある待遇を保証するものです」

本フォーラムにおいてアラムコ・アジアは、iktvaプログラム推進への協力ならびに対サウジアラビア投資の機会を探る潜在的な中国からの進出企業誘致に向けて、中国産業海外発展協会とTEDA投資公社との間で、それぞれ合意書を締結しました。

日本で「一緒に」

7月初旬に東京で開催された、「一緒に」をテーマとするフォーラムには、90社以上の日本企業から計160名もの代表者が参加しました。

アラムコ・アジア・ジャパン代表取締役社長オマール アル アムーディは、サウジアラムコが世界をリードするエネルギー企業としての実績を重ね、世界中の企業と取引を行っていることに言及し、以下のように述べました。

「日本企業は、ほとんどの複合施設の建設から最先端技術の提供に至るまで、サウジアラムコにとって不可欠な存在であり続けています。iktvaへの取り組みは、日本企業の皆様との関係を深め、結束を固めるうえで、ますます重要になっています」

アラムコ・アジアの戦略的調達・物流部門長のアブドゥルラフマン・アルハトランは、iktvaの推進と、アジアの主要サプライヤーの対サウジアラビア投資を呼び込むことは、ともに重要な優先事項であると述べ、このようなフォーラムを開催する意義を強調しました。

「今回の2つのサプライヤーフォーラムと、今年後半にインドで開かれるフォーラムは、当社とアジアのサプライヤーとの関係を強化し、サウジアラビアでの投資機会とインセンティブを与えるためのプラットフォームです」と、アルハトランは述べています。

これらのアジア地域フォーラムは、サウジアラムコがiktvaを強化するうえでの重要な要素の一つとされ、地域の投資家やサプライヤーに向けた特別なイベントとなっています。すべての参加者が意見交換を行い、互いの発展のため協力していくことを目的としています。