アラムコ奨学金、日本でのアラビア語学習を促進

式典の後で記念撮影に臨むAAJ執行役員ムハナッド A. ユセフ(後段中央)と3人の奨学生:八木下 葵衣さん、中島 由葵さん、篠原 七彩さん(前段中央)、保護者と学校関係者

アラムコ・アジア・ジャパン(AAJ)は、CSR(企業の社会的責任)プログラムの一環とし「サウジアラムコ友好協会奨学金」を継続し、神奈川県立横浜国際高等学校(以下、YIS)を卒業する生徒3名に贈呈しました。

 AAJは2010年に当高校を知り、この奨学金プログラムの立ち上げに協賛し継続しています。 毎年贈呈されるこの奨学金は、公立高校では日本初となるアラビア語講座が設置されていることに謝意を表し、アラビア語教育の促進に向けて成績優秀者に授与される教育機関向けの取り組みです。 

AAJの執行役員(クオリティ・マネジメント部門)ムハナッド A. ユセフは、本年度の奨学金該当者である八木下 葵衣さん、中島 由葵さん、篠原 七彩さんを表彰するにあたり、「このプログラムが、これからも両国の文化、ビジネス、友情をつなぐ架け橋として役割を果たすことを願っています」と述べました。これをうけ、今年の奨学生の一人である中島 由葵さんは、2020年の東京オリンピックではアラブ諸国からの訪問者をボランティアとして歓迎したいとアラビア語で語りました。 

2010年から続くアラブとの縁 

YISの桜田京子校長は、当初からこの奨学金プログラムの発展と継続を見守ってきました。そしてこの奨学金は、日本の高校生を対象にした地域の教育プログラムの改善と、アラビア語およびアラビア文化探究に焦点をあてた機会の創出に貢献しています。既に計24名の学生に奨学金を贈呈しました。 

AAJは、2010年に企業の社会的責任においてYISとの密接な協力を開始しました。当高校によって奨学金運営の管理をする「YISサウジアラムコ友好協会」が設立されるという具体的な取り組みも行われています。このプログラムは2023年まで実施される予定です。 

2017年の奨学生の一人であり、現在は東京の上智大学で中東・国際協力研究を専攻している富岡亜美奈さんによる事後報告書では、引き続きアラビア語の研鑽を積み、世界各地の紛争地域における難民問題に積極的に取り組んでいる様子がうかがえました。