「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展 東京国立博物館にて開幕

  •   サウジアラムコは、王国の文化遺産の保護と振興へのコミットメントの一環として本展に特別協賛 
  •   住友化学および昭和シェル石油が協賛
  •   本展は中国、韓国、日本など、アジアを巡回   

サウジアラムコのアブドゥルアジーズ王世界文化センターおよびサウジアラビア国家遺産観光庁(SCTH)の共同イニシアティブであり、住友化学および昭和シェル石油の協賛による「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展がこのたび、日本の首都東京にある東京国立博物館で開幕しました。本展のアジア巡回は、北京、ソウルに続き、東京が3箇所目となります。 

開幕記念式典には、サウジアラビア王国アフマド・アル・バッラーク駐日大使、サウジアラムコ社長兼CEOアミン・ナセル、サウジアラムコのインターナショナル・オペレーションズ担当副社長サイード・ハドラミ、アラムコ・アジア代表取締役社長アンワール・ヒジャズィ、東京国立博物館館長の銭谷眞美氏、昭和シェル石油代表取締役社長兼グループCEO(最高経営責任者)の亀岡 剛氏、住友化学会長兼CEO石飛 修氏、外務省および文部科学省の高官代表団のほか、外交、ビジネス、文化の要人らが出席しました。 

「アラビアの道」は、今般の日本開催に先立ち、2017年の大半をかけ中国と韓国の主要博物館を巡回し、来場者数は29万人を超えました。「アラビアの道」で展示される文化財は、文化的知識を渇望する東京の来場者の心をつかむことでしょう。1872年に創設された東京国立博物館は、日本の国立博物館で最も古く、日本のみならず世界でも最大規模の美術館です。本展は3カ月にわたり開催され、その後ふたたび新たな目的地へと巡回を続けます。 

アミン・ナセルは開幕記念式典で、世界中どこでも、またいつの時代にも、道が社会構造を形作ってきたことを強調し、「我が国と貴国が近代国家になるよりもずっと前、両国の祖先たちによる貿易や伝統の交流は、何世紀にもわたり世界を形作ってきました。私たちは『アラビアの道』を通して、この豊かな歴史を紐解く、言わば文化の地図を皆様方にお届けします」と語りました。 

ナセルは続けて、「アラビア半島は、文明の草創期から、商人や職人が集う交易の中心地でした。また、異文化交流の場として美術や文化、アイデアなどが交換され、それは遠く日本にまでも伝わりました」と述べています。 

ナセルはさらに、このように多彩でダイナミックな関係を強調し、「2017年3月に国王が東京を公式訪問されたことにより、日本とサウジアラビアは、外交関係の歴史が比較的新しいとはいえ、強い絆で結ばれていることを再確認しました。サルマン国王および安倍晋三首相の尽力により、『日本・サウジ・ビジョン2030』を通して、両国の強力なパートナーシップは今後数十年でさらに強固なものとなるでしょう」と付け加えました。 

サウジアラビアと日本との将来的な関係に思いをはせ、ナセルは、「王国の経済が多様化し、新しいセクターが生まれている一方で、日本はアジアを超えて、輸出や投資、ツーリズムなどを拡大していく準備を整えています。『アラビアの道』を通して、私たちは、真の繁栄に不可欠な要素である文化や人と人とのつながりを育む新しい道を切り拓くお手伝いをしたいと思っております」と語り、さらに「先ほども申し上げたとおり、両国はアジア大陸の両端にありますが、まるで両国の人々がより力強い未来を共に築いていくために歴史に導かれているかのように感じます」と付け加えました。「ビジョン2030」の一環として、サウジアラムコは、エネルギー分野を超えて、日本との貿易、商業、パートナーシップの懸け橋を築くことにさらに尽力していきます。たとえば、ここ数十年間で、サウジアラビアの何千人もの優秀な学生が日本に留学しましたが、その多くはサウジアラムコがスポンサーになっており、卒業後も当社でキャリアを積んでいます。今期、アラムコのスポンサーシップを得た28名の学生が、日本の社会や文化、価値観、伝統などを学んで教育を追求しながら、生涯続く友情の絆を築いています。 

ナセルはスピーチの締めくくりとして、これらの芸術品が日本と世界の人々の目に触れる機会を創出してくれた主催者や協賛各社、日本政府代表団、さらにはサウジアラビア国家遺産観光庁長官を務められるサルタン・ビン・サルマン皇太子への感謝の意を示しました。 

アラブ文明の奥深さと百万年を超えるその歴史を伝える重要な考古学的遺物を紹介する本展では、リヤドの国立博物館やキング・サウード大学博物館、サウジアラビアのその他の博物館から集められた466点以上もの考古学的遺物が展示されます。 

展示される文化財には、先史時代、イスラム時代以前、アラビア王国およびアラビア文明の初期、中期、後期、アブドゥルアジーズ国王の統治により王国が建国されるまでの3つのステージを含むイスラム時代のものが含まれ、その中には今回初めて一般公開されるものもあります。