アラムコ・アジア・ジャパン、資源学を学ぶ日本人学生らを訪問

シンポジウムでスピーチを行うアラムコ・アジア・ジャパン代表取締役社長アハメド・アルクネイニ

7月28日、アラムコ・アジア・ジャパンの代表取締役社長アハメド・アルクネイニが秋田大学に招待され、「Saudi Arabia: Energy, Culture, Environment and more (サウジアラビア:エネルギー資源、文化、環境対応)」と題されたシンポジウムに参加しました。

シンポジウムには、同大学の国際資源学研究科や国際資源学部の教員、大学院生、学部生、中東地域研究を専門にする研究者など約200名が集いました。 

秋田県は日本では数少ない鉱物資源に恵まれた地域であることから、同大学は日本では珍しい資源科学研究分野で知られています。1869年に初めて調査が行われて以来、秋田県では石油が産出されており、現在も少量ながら生産を続けています。資源科学分野の教育と研究における同大学の歴史は、この地域に鉱山学部が設置された1900年初頭まで遡ります。 

アルクネイニは、サウジアラビアと日本のビジネス・パートナーシップについて基調講演を行いました。その内容は、サウジアラムコの事業や長年にわたり築かれた日本との密接な関係そして、最近発表された「サウジアラビア・ビジョン2030」の導入により急速に成長が進むサウジアラビアについてなど、多岐にわたりました。 

「日本は、サウジアラムコにとって非常に重要な戦略的市場です。私たちサウジ人は、日本の先端技術、高品質の製品、日本のアニメといった文化や国民を尊敬しています。日本の人々は非常に優秀です。現在、500名以上のサウジ人学生が日本に留学しており、きっと彼らが日本で学んだことを将来のサウジアラビアの発展に役立ててくれるでしょう」と、アルクネイニは語っています。 

今回の訪問では、サウジアラビアに関する研究をめぐる教授陣とのディスカッション、2万点以上の地質学標本や鉱業関連の展示物を所蔵する歴史ある秋田大学鉱業博物館の見学も併せて行いました。