サウジアラビアのサルマン国王は2016年5月7日(土)、王国の早急な改革と経済の多角化のために導入された意欲的な計画「ビジョン2030 (Saudi Vision 2030)」の実施を支え、推進するために、多数の政令を発表しました。
王室が政令を発表
建国の祖であるアブドゥルアジーズとその息子達による国家の統一以来、サウジアラビアが遂げてきた持続的な成長と発展を願い、サルマン国王は一体化された戦略の枠組みの中で、また、専門的な調査後に吟味して作成された計画に従い、王国の成長と発展を継続させてきました。その結果、まず第一に閣僚会議に属する省庁の再編、いくつかの評議会・審議会・委員会の解散、そして2つの評議会の設立を実施しました。そのうちの一つは、政治と安全保障に関わるもの、もう一つは経済および開発に関わるものです。この2つの評議会は、国家と国民の利益に貢献するという職務を負っています。
上記および「ビジョン2030」に基づいて、国内外のサウジアラビア国民に高度なサービスを提供し、将来の繁栄と持続可能な発展を実現するため、政府機関が最善の方法で職務を果たせるよう、現段階での要件と要望に従って、省庁・政府機関・組織の再編が実施されました。その結果、国家政策に沿って最善のサービスを提供するための責任を明確にし、手続きを容易にすることを目的として、多くの省庁・政府機関・公共委員会・政府部局の廃止・統合・管轄区域の調整が行われました。これらの目的を達成するため、本日、省庁および政府機関の再編と閣僚をはじめとする人事に関する多数の政令が発表されました。
サウジアラムコ社長兼CEOよりお祝いを申し上げます
「皆様ご存じの通り、このたび政令により、カーリッド A. アルファレ会長がサウジアラビアのエネルギー産業鉱物資源相に、アリ I. アルナイミ石油鉱物資源相が王室顧問に任命されました。
両名はサウジアラムコのみならず、国内外のエネルギー産業への貢献により、世界中の人々から高い評価を受けています。私は、サウジアラムコの全従業員を代表して、両名が新たな任務に就き、新たな責任を全うされることを心よりお祈りしております。
アリ I. アルナイミ石油鉱物資源相には、数十年間にわたりサウジアラムコおよび石油業界のために身を捧げ、賢明な指揮・指導を行われたことに対し、全従業員に代わりまして感謝申し上げます。
新たに設立されたエネルギー産業鉱物資源省は、サウジアラビアの産業の発展に新たな1ページを開くもので、「ビジョン2030」に掲げた省庁の統合や効率化とも一致します。
両名の任命により改めて重要性が強調されたのは、サウジアラムコとその従業員がサウジアラビアの発展において果たし続ける中心的な役割と、王国の持続的な改革に向けてサウジアラムコがなすべき貢献、そして王国の人々に対してサウジアラムコが果たすべき職務です。私は、サウジアラムコがその約束を果たし、潜在能力を十分発揮できるよう、全従業員が最善を尽くすことを信じております」
サウジアラムコ社長兼CEO アミン・ナセル