海外企業とのパートナーシップによりサウジアラビアでの事業成功に寄与

サウジアラムコのガス部門は、世界最大の産業用ガスタービン製造業者、三菱日立パワーシステムズ株式会社(MHPS)と企業間包括購買契約および長期保守契約を締結しました。

両社が締結したこの契約は今までに類を見ないもので、ガスタービンの現場保守、モニタリング、広範囲にわたる技術サポートを提供します。加えて保守、部品管理、部品供給・補修活動等はサウジアラビアで採用された人員が行うため、サウジ国内に雇用を創出します。

ガス部門のエグゼクティブ・ディレクター、アブダッラー M. アルガムディは「このプロジェクトは、ガス部門の発電プラントの運転を世界的なベンチマーキングの主要性能指標から見てトップクラスにするため、コスト最適化と運転の卓越性を目指して遂行されました」と語っています。

この契約により、MHPSは、稼働中のサウジアラムコの施設との協力のもと、発電機やすべての補助システムを含む、同施設に設置されたMHPSの設備の保守のために専門知識を提供します。これには、サウジアラムコの施設に設置したMHPSのガスタービンの管理及びガスタービンの発電機や補機など予備部品の供給が含まれ、MHPSによる部品の保管、在庫管理、ロジスティックス等も含まれます。

あらゆる種類のガスタービンの部品補修を円滑に行うため、サウジアラビア国内にサービスセンター(従業員構成のうちサウジアラビア人の割合は50%)が設立されます。これには、サウジアラビアのエンジニアや技術者を同国内で訓練するためのトレーニングおよびシミュレーションセンターが含まれます。

MHPSがサウジアラビアに設立したグループ企業、MHI Power Systems Co. LLCは、今日までにサウジアラムコにM501F型ガスタービンを11基納入し、約2,000メガワットを発電しています。