サウジアラムコ、エネルギー効率化と炭素管理の実績を顕示

サウジアラムコは本日、炭素隔離リーダーシップフォーラム (CSLF: Carbon Sequestration Leadership Forum ) から、世界各国のエネルギー担当閣僚、政府関係者、専門家の皆様をダーラン本社に迎え、エネルギー効率化や二酸化炭素回収・貯留 (CCS) 等の温室効果ガス (GHG) 管理において、サウジアラムコが業界の主導的立場であることを示しました。

CSLF閣僚会議の共同議長を務めるアリ I. アルナイミ(Ali I. Al-Naimi)サウジアラビアの石油鉱物資源相は、米国エネルギー省長官・CSLF閣僚会議議長のアーネスト・モニーツ(Ernest Moniz)博士をはじめ、豪州、カナダ、中国、チェコ共和国、フランス、韓国、英国の閣僚および閣僚レベルの政府関係者からなる代表団をお迎えしました。 

アリ I. アルナイミ石油鉱物資源相は、次のように述べました。「私たちが今日ここに集まったのは、共通の目的によって結ばれているからです。私たちが取り組もうとしているのは気候変動の問題ですが、そこで鍵となるのが技術です。このような課題を克服するにはまた、各国の協力が必要不可欠です。この数日間のCSLFの会議に参加し、我々が正しい方向に向かっていると私は確信しています。とは言え、今後の道のりははるかに厳しいものになるでしょう。本日のサウジアラムコへの訪問でお分かりのように、サウジアラビアはその果たすべき役割を果たしております。そして世界では、多数の国々が、CSLFが示す方向に積極的に歩を進めていると聞き、喜ばしく思います」

代表団を迎え入れたサウジアラムコのアミン H. ナサール社長兼CEOは、次のように述べました。「CCSの可能性をフルに引き出すためには、CCSをより実行可能なオプションとする技術を開発することが必要です。既存のエネルギー効率化プログラムを補完するものとして、サウジアラムコはCCSプロジェクトを先行的に実施し、この技術に関する科学的知見の蓄積に貢献しています」

サウジアラムコは2015年7月、ウスマニヤ油田とハウイヤの施設において、サウジアラビア初の二酸化炭素回収・貯留パイロットプロジェクトを開始しました。この種のプロジェクトでは中東最大規模で、二酸化炭素注入量は年間80万トンにのぼります。さらにサウジアラムコは、技術ベンチャー企業にも投資しています。その一つであるノボマー社 (Novomer) は、二酸化炭素をポリウレタン等の製品に効率的に転換できる 触媒の開発に取り組んでいます。

  「サウジアラムコの活動は、王国の広範なエネルギー体制を補完する全体的なアプローチの一部を構成しています。サウジアラムコの実績や長期的なアプローチ、規模等により、我々の影響力は増し、少ないエネルギー使用での経済成長、エネルギーへのアクセス拡大、効率性の向上、天然資源の保護、環境対策の進展などが実現しています」

CSLFとは気候変動に対応する閣僚級の国際イニシアティブの一つで、二酸化炭素の輸送・利用・長期的かつ安全な貯留のために、二酸化炭素を隔離・回収する低コストの技術の開発を主テーマとしています。現在、23カ国と欧州委員会が参加しており、参加国の人口を合計すると35億人余、世界人口の約60%を占めています。CSLFは2015年11月1~4日にサウジアラビアのリヤドで、第6回閣僚会合を開催しました。

リヤドにおけるCSLFの会合では、サウジアラムコのあるプロジェクトが高く評価されました。それは、難燃性の液体燃料の燃焼を促進する一方、二酸化炭素を高純度で回収する酸素燃焼技術の開発プロジェクトです。この技術により、発電所や製油所、そして工業全般の二酸化炭素排出ガスを回収できるようになります。 

サウジアラムコの最高技術責任者 (CTO)、アハマッド O. アルコウェイターは次のように述べました。「CSLFにより国際的に評価されたということは、サウジアラムコが世界の気候変動問題に対応する上で、技術面でのリーダーシップを維持していること、また、課題解決に向けて努力していることを反映しています。サウジアラムコの酸素燃焼技術の実証プロジェクトは、有望な結果を示しており、今後、改良が進めば、難燃性の重質残油を効率的な発電に利用しながら、二酸化炭素の90%を回収できる方法として利用できるようになるでしょう」 

サウジアラムコのダーラン本社を訪れた閣僚レベルの代表団は、オイルサプライ・プランニング&スケジューリングセンター、アップストリーム専門開発センター、探査&石油エンジニアリングセンターを視察し、世界で最も信頼できるエネルギー供給者としての地位を維持するためにサウジアラムコが開発をすすめている、エネルギー効率化および温室効果ガス管理活動を支える革新的な技術の一部を直接見学しました。さらに代表団は、SABIC (Saudi Arabia Basic Industries Corporation) から、経済、社会、環境のために持続可能で効率的なプログラムを提供するという、SABICの役割を示すプレゼンテーションを受けました。 

長期にわたり、技術によるソリューションで気候変動問題に対応しているサウジアラムコは、その一環として、過去40年間で二酸化炭素の排出量を6分の1に削減しました。また、1970年代には1日当たり40億スタンダード・キュービック・フィートのガスをフレア処理していましたが、1980年代にはその量をほぼゼロとしました。現在、サウジアラムコ全体でフレア処理されるガスの比率は、生ガスの産出量の1%未満で、世界でも最も低いレベルにあります。 

炭素隔離とは、大気中の二酸化炭素を捕捉、利用、または長期的に貯留することで、大気中および海中に温室効果ガスが蓄積するのを抑制する方法の一つです。 

詳細についてはこちら(www.cslforum.org)をご覧ください。