ABC派遣団、充実の東アジア訪問終了

選ばれた18名のサウジアラムコ社員からなるグループが、1ヵ月にわたって日本、韓国、中国をめぐる東アジア訪問に出発しました。訪問に先立ち、10月14日と15日の2日間にわたってダーランでオリエンテーションが行われ、参加者は、サウジアラムコのアジア事業戦略、それぞれの訪問先国の歴史、文化価値、ビジネス慣行、慣習などについて学びました。

アジアの文化とビジネス環境を集中的かつ体験的に学ぶ「2014年アジア・ビジネス&カルチャー・プログラム(ABC)」は、サウジアラムコのリーダーたちが、アジアの活力あふれるビジネス環境において、コミュニケーション能力、管理能力、交渉力を有効に発揮できるようにすることを目的としています。

目標は、将来のサウジアラムコのリーダーたちが、アジアのビジネス文化について知識を深めることです。これらの国々において、文化がビジネスにどのような意味合いを持つかを理解することにより、サウジアラムコとアジアのパートナーやサプライヤーとのビジネス関係に影響を及ぼすカルチャーギャップを埋めることができます。

このプログラムは、マネジメント&人材開発部門(Management and Professional Development Department)とアラムコ・アジアが共同で開発したもので、現在の東アジアにおいて最もダイナミックなビジネスと文化の中心地である東京、ソウル、北京、西安、上海、厦門の5都市を歴訪しました。参加者は、文化やビジネスに関する様々なテーマのプレゼンテーションに参加し、歴史遺産を訪れ、取引先と会って彼らの事業ポートフォリオについて学び、意見を交換しました。

参加者は、ビジネス、文化、そして社会的な見地からアジアの状況を探る、直接的な体験をすることができました。参加者の声にもあるように、このような充実した体験を通して彼らのアジアに対する理解が深まったことは間違いありません。それは、サウジアラムコの事業と世界経済にとって、きわめて重要な意味を持つと考えられます。

「アジア・ビジネス&カルチャー・プログラムは、新人研修のようなものと考えています。プログラム参加者は、課題、機会、文化への理解を深め、より効果的にそれらに取り組むにはどうしたら良いかを理解します。いろいろ調べてみましたが、サウジアラムコほど集中的かつ『現場に即した』体験を提供している会社に出会ったことがありません」と、ABCプログラムのファシリテーター、ダニエル・R・ウィルソンは述べました。

10月18日から23日まで、派遣団は、日本の東京および京都において、住友化学、東レ、パナソニックなどの大手企業やR&Dセンターのほか、文化施設を訪れました。アラムコ・ジャパンが数回に及ぶ講演を主催し、そのなかで日本有数のアーティスト、ジャーナリスト、そして最も傑出した企業家の1人が参加するユニークなパネルディスカッションも行われました。参加者は、日本に対する賛否両論を含めた様々な見解から、できる限り多くのことを学ぶ機会に恵まれました。

韓国には10月23日から28日まで滞在し、チームは現地の専門家から、同国のエネルギー部門、今後の方向性、国家政策に関する総合的な洞察を得ました。

派遣団は10月31日に北京に到着し、中国訪問のスタートを切りました。

教育講座や講習会に参加したほか、高速鉄道に乗りサウジアラムコの戦略的サプライヤーである天津パイプラインを訪問し、北京では万里の長城を、西安では古城壁と兵馬俑博物館を訪れ、上海と厦門では歴史、文化、ビジネス環境を学びました。また、厦門では、化学事業を体験し、福建石油精製・石油化学プロジェクト(Fujian Refining & PetChem Project)の現場と社名を冠したガソリンスタンドを訪れました。

「私たちは、世界人口の5分の1以上を擁するアジアの『中心』を探訪しました。また、アジア文化を深く体験し、サウジアラムコの成長可能性を取り巻くリスクと機会について学びました。また、 このきわめて重要な市場で強力なパートナーシップを構築することが、サウジアラムコの戦略的意図を実現するために役立つということも理解できました」と、ABC派遣団のメンバー、アブドゥルマン・Y・スカイルは述べました。

このプログラムによって参加者は、アジアの文化、地域の取引習慣を学び、そして、それらが東アジアのパートナーに対するビジネス慣行と決定にどのような影響を及ぼすかについての深い理解を得ることができました。