サウジアラムコ、報告書を発表

2013年は、あらゆる面で、サウジアラムコにとって画期的な年でした。サウジアラムコの従業員は57,000名(出身国は75カ国)を超えますが、その総力を結集して、総合エネルギー・化学企業への道のりで大きな成果を達成したのです。記録的なガス生産量、マニファ・プロジェクトの完工、中国における初めての化学品販売など多くの成果については、2013年年次報告書およびシチズンシップ・レポートにその詳細が記載されています。

これらの報告書は、石油やガスの生産量といった数値データを提供するだけのものではありません。言ってみれば、これらは私たちの「思い」をご覧に入れる窓であり、私たちがどのような会社で、何を目指しているかを物語っているのです。

サウジアラムコは、世界で最も信頼できる石油エネルギー供給者です。2013年には、日量平均940万バレルの原油を生産しました。これは、全世界の原油生産量のおよそ8分の1に相当します。まさに、世界経済の活性化、さらにはサウジラビア経済の拡大に貢献している企業なのです。

しかし、私たちは現状に満足しているわけではありません。さらなる高みを目指しているのです。私たちの資源、すなわち炭化水素資源と人的資源の価値を最大限に引き出すことにより、サウジアラビアに、そして全世界にブレイクスルーの機会を生み出しているのです。私たちは、「Energy is opportunity」との信念をもっています。これは、私たちの年次報告書とシチズンシップ・レポートのテーマにも記されており、進化し続ける私たちのアイデンティティを支えている指導原理のひとつともなっています。

年次報告書には、戦略のもとに実現された、ポートフォリオの拡大と多角化の実態が図示されています。これらの活動は、私たちの4つの目標に照らしてその成功が図られることになるでしょう:

  • 戦略目標の達成に寄与する事業を形成すること。私たちのポートフォリオは、範囲においても技術力においても拡大を続けており、統合化の進んだ、グローバルで多角的なものへと進化を続けています。
  • サウジアラビア国民に機会を提供し王国に可能性をもたらすこと。私たちは、エネルギー効率の高いテクノロジーとプラクティスの採用を推進する一方で、代替的な非在来型エネルギー資源の開発にも力を入れています。
  • 新たな事業や市場への参入にあたり、より迅速にプロセスを最適化すること。事業及び操業条件の変化に対して、これまで以上にスピーディにかつ柔軟に対応するために尽力します。
  • 人材を開発し、技術基盤を深めることにより企業としての能力を構築すること。イノベーションにフォーカスし、技術創出におけるリーダー、また王国にナレッジ経済を構築する原動力を目指しています。

年次報告書では、写真、グラフィック、テキストで、バリューチェーン全体における主要な成果を紹介しています。たとえば、非在来型ガス・プログラムにおける探鉱の成功、ワーシトなどの世界規模のガスプラント計画の進展、そしてSATORPの操業開始による石油精製・石化統合事業の拡大、既存のYASREFの増強やジャザン製油所の新設、さらにはナフサ燃料車などの研究開発におけるブレークスルーの可能性について説明しています。

年次報告書では、全世界に展開する私たちの事業を紹介しており、米国、ヨーロッパ、アジアにおける関連会社や合弁会社による重要な貢献についても言及しています。記載された多くの項目の中で注目すべき事項としては、米国におけるR&Dセンターの開設、アジアにおける下流部門でのパートナーシップの可能性や訓練・開発業務の支援などがあります。サウジアラムコの国際性を理解していただけるよう、どちらの報告書にも、主要な事業所、輸出ルート、サウジアラビア国内の主要施設を示した地図を掲載しています。

2013年版シチズンシップ・レポートは、サウジアラムコが発行するレポートの第5号となるものです。今年度版も引き続き、業績指標および目標の策定と共有、ステークホルダーの皆さまにとって重要な分野における最新の状況の報告を中心としています。

色々な意味で、サウジアラムコの事業戦略は、私たちとサウジアラビアの両方にとって好ましい成果を目指す長期的かつ大目標に基づくシチズンシップ戦略と言うことができます。このように、お互いに強化し合うアプローチは、シチズンシップ・レポートに掲載された以下のチェアマンのメッセージでも強調されています。

「サウジアラムコの事業目標と重点事業は、サウジアラビア王国が掲げる目標と密接に絡み合っており、王国の社会的、経済的、環境的成果に幅広く貢献しています」

2013年版シチズンシップ・レポートでは、こうした貢献について、私たちの社会的責任戦略における「経済、コミュニティ、環境、知識」という4本柱に沿って説明しています。そして、この戦略は、私たちの長期的事業戦略とも深い関わりをもっているのです。たとえば、知識の柱を考えてみましょう。王国がナレッジ経済へと変容するのを後押しするための時間、専門知識、金銭への投資は、次世代の高度なスキルを持つ人材を育てることを意図したものであり、王国と私たちの双方にとって実益に資するものなのです。

ほんの一例を挙げてみましょう。私たちのイースラ・ユース(iThra Youth)プログラムは、王国の若者に学習意欲を吹き込むことを目的としています。キング・アブドゥルアジズ・センター・フォー・ワールドカルチャー(King Abdulaziz Center for World Culture)の2013年における成果のひとつに、iSpark、iRead、iDiscoverなどの「iプログラム」シリーズがあります。これは、多くの学生や教員に利用され、また、TVとインターネットを利用した革新的な科学・数学番組を通して、13回シリーズで放映され、毎回、平均210万人の視聴者を獲得しました。

ダーランだけでも36万人の利用者を集めたiThra Knowledgeなどのプログラムは、王国内を巡回し、国民の創造性、文化的意識、知的好奇心を掻き立てています。これらは、王国が世界的な競争力と多様性を備えた経済を実現するために求められている資質でもあるのです。

経済、コミュニティ、環境に私たちは重要な貢献をしていますが、2013年版シチズンシップ・レポートは、これらの柱に沿った様々なプログラムやイニシアティブについて詳細に説明しています。たとえば、雇用創出と訓練は私たちにとって重要な関心事であり、サダラ(Sadara)やペトロ・ラービグ(Petro Rabigh)のフェーズIIなどのプロジェクト(および、関連する加工産業団地)では、直接的、間接的に多くの雇用を創出するとともに、大きな収益もあげると見込まれています。

これらのメガプロジェクトは大きな注目を集めていますが、起業家、中小企業、職業訓練、女性の専門能力開発への支援、その他のプログラムに対する私たちの支援も、それに劣らず重要なものと言えます。これらはいずれも、人々とアイディアを活性化することを目的としており、ひいてはサウジアラムコの革新性、有益性、生産性の向上につながるものです。

2013年版年次報告書とシチズンシップ・レポートをご覧いただければ、私たちの最近の活動状況と、王国のエネルギー産業を活性化し、すべての人に信頼性があり、持続可能なエネルギーを手頃な価格で提供することを目指した将来計画をご理解いただけるでしょう。