- サウジアラムコ、世界トップクラスのサプライチェーンを構築
- 多様で持続可能な、国際競争力あるエネルギー部門をもたらす
- 活気ある業界エコシステム確立への種まき
サウジアラビア国内産業奨励(iktva)プログラムは、着々と拡大し続けてきた成功の物語であり、サウジアラムコの長期戦略の基礎をなすものです。
サウジアラムコがローカリゼーションを促進し、高い技術力を持つ若い労働者に新たな機会をもたらすプログラムを立ち上げたのは2015年のことでした。
サウジアラビア国内産業奨励(iktva)プログラムは、着々と拡大し続けてきた成功の物語であり、サウジアラムコの長期戦略の基礎をなすものです。
iktvaプログラムは、2021年までに国内調達率70%、エネルギー関連輸出30%の達成を目指し、数千人の若手雇用機会を創出していきます。
サウジアラムコの今後10年間の投資額は、およそ1.5兆サウジリヤルとなる見込みです。現時点で、当社のiktvaスコア(目標達成率)は52%に達しています。
具体的な成果として、2015年のプログラム開始以降、当社サプライヤーの国内資材・サービスへの支出は2倍となり、サウジアラビア人労働者への支出は60%も増加、サウジアラビア人の教育研修は4倍となりました。
Iktvaでは、油田サービス、建設、ポンプ、タービン、化学品など、様々なサービスや製品に関連した100以上のアクションプランが実施されています。
「質の高い雇用を創出し、十分に訓練された労働力を生み出し、経済成長を促すことがiktvaの主要目的であり、ローカリゼーションは最終的に持続可能な社会の実現につながるのです」とアルシャマリーは述べます。
並行して、当社は国内投資を促進するため、140件を超える投資機会を創出し、サプライチェーンを補完しています。その結果、設備投資額約65億ドルにのぼる460件超の投資を呼び込みました。
iktvaプログラムにおいて、ベストプラクティスを共有し、ローカリゼーションを成功させるため、サウジアラムコはサウジ工業開発基金、サウジアラビア総合投資院、MODON、現地調達・政府購買庁、Monshaat、統計庁、輸出庁、 王立委員会など、多くの機関と協力体制を築いています。
「サウジアラムコは新興技術にも大いに注目しています。当社のビジネス戦略の柱として、デジタルトランスフォーメーションと、現場に適用する非金属材料の開発が挙げられます」とアルシャマリーは述べます。
「サウジアラムコは新興技術にも大いに注目しています。当社のビジネス戦略の柱として、デジタルトランスフォーメーションと、現場に適用する非金属材料の開発が挙げられます」
モハメド A. アルシャマリー、サウジアラムコ調達・サプライチェーンマネジメント担当副社長
加えて、サウジアラムコはサルマン国王エナジーパーク(SPARK)の開発を進めています。SPARKは、サウジアラビアをエネルギー産業ハブにする巨大都市プロジェクトで、サウジアラムコをはじめとする国内主要企業のサプライチェーンのローカライズと、その現地調達の継続的な拡大を目指すものです。
これらの取り組みにおいて最も重要なのは、国内の人材が新しい経済をつくるために必要なスキルを身に着けることです。
国内10都市にある19のアカデミーでは、数千名もの学生が職業訓練を受けています。
サウジアラムコは60の関係機関と協力して、業界の需要に対応した職業訓練を提供できるよう努めています。
当社は、サウジアラビア初の女性職業訓練アカデミーであるLeading National Academyの設立を主導しました。これは、国内の重要な労働力となる女性の活躍を後押しするというサウジアラムコの決意の表れです。
そしてまた、サプライヤーと投資家のニーズを満たす経済エコシステムの確立に向けて、iktvaプログラムが着実に歩みを進めていることの証しです。
サウジアラムコは毎年、ダンマン展示場でイベントを開催し、iktvaが提供するビジネス機会について紹介しています。このイベントには多岐にわたる分野から多くの企業が参加しています。
昨年、2日間にわたって開催されたiktvaフォーラム・展示会には、世界40ヶ国から1,000社を代表する延べ4,000名以上の参加がありました。
このイベントは、パネルディスカッションやセミナー、ワークショップ、展示会などプログラムも充実しており、国内外の投資家も多数参加しました。
サウジアラムコの調達・サプライチェーンマネジメント(P&SCM)担当副社長であるモハメド A. アルシャマリーは、iktvaプログラムの最終目標は、輝かしい未来のため持続可能なサウジアラビア経済に寄与し、明るい未来のため強化していくことだと述べています。
「質の高い雇用を創出し、十分に訓練された労働力を生み出し、経済成長を促すことがiktvaの主要目的であり、ローカリゼーションは最終的に持続可能な社会の実現につながるのです」とアルシャマリーは語ります。「サウジアラムコ近隣地域にバリューチェーンを構築することは、当社がより統合を進め、機敏性を得るための戦略的な動きの一つです。同時に、サウジアラビアの長期繁栄に向けて、当社の貢献の幅は一気に広がり、グローバルサプライヤーや専門家、メーカー、サービスプロバイダーにも大きな利益がもたらされます」