サウジアラムコと独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 (JOGMEC)は「沖縄における石油基地事業契約」の3年間の契約期間満了に伴い、当事者間の合意の下、2016年12月7日、沖縄石油基地株式会社において契約更新の署名式を行いました。
これは、2016年9月にサウジアラビア王国の副皇太子が来日した際、カーリッド A. アルファレ サウジアラビア王国エネルギー産業鉱物資源相が署名した覚書に基づくものです。署名式には、経済産業省 (METI)、JOGMEC、沖縄県のほか、沖縄石油基地株式会社の親会社であるJXTGエネルギーおよびコスモ石油から40名を越える関係者が参加しました。
資源エネルギー庁石油精製備蓄課長 西山英将氏の立ち会いのもと、サウジアラムコ原油販売・マーケティング部長 スレイマン M. アバブテインと、JOGMEC理事 資源備蓄本部長 渡辺正俊氏が、契約書に署名しました。
この新しい事業形態により、サウジアラムコと沖縄県、そして県民の皆様との間には深い友情も育まれました。サウジアラムコ、そしてアラムコ・アジア・ジャパンは地元の活動団体、沖縄サンゴ礁保全推進協議会と協力し、危機にさらされている沖縄周辺のサンゴ礁の未来を守るために活動を行っています。さらには、沖縄諸島の重要な宝である海洋環境を保護・改善するために、沖縄科学技術大学院大学(OIST)や琉球大学等の学術研究機関にも支援をしています。
アバブテインは式典の中で、本契約更新の実現のため、そして沖縄から近接諸国向けに今後も近距離から原油を供給するために、理解を頂き支えてくださった関係者全員に謝意を表しました。
この沖縄プロジェクトは2007年4月、当時の安倍晋三首相がサウジアラビアを公式訪問した際に始まりました。その後サウジアラムコは2011年から原油の貯蔵、販売を開始しました。それ以降、沖縄本島東岸に位置するこの石油基地は、東アジアの主な石油消費国に対し、より最終消費地に近い場所から原油を供給する新たな起点として、きわめて重要な戦略的地位を確立してきました。
写真提供:JOGMEC