アラムコ、ポートアーサーLNGフェーズ2の権益取得と引取に関する覚書をセンプラと締結

調印式にて(左より):アラムコガス部門エグゼクティブ・バイス・プレジデント アブドゥルカリム A. アルガムディ、センプラ会長兼CEO ジェフェリー W. マーティン氏、アラムコ社長兼CEO アミン・ナセル、アラムコアップストリーム担当エグゼクティブ・バイス・プレジデント ナシル K. アルナイミ、センプラ・インフラストラクチャーLNG部門プレジデント マーティン・フプカ氏

世界有数の総合エネルギー・化学企業であるアラムコと北米のエネルギーインフラ最大手のセンプラ社(Sempra)は本日、それぞれの子会社間で覚書の締結を発表、ポートアーサーLNG事業フェーズ2拡張プロジェクトを通じた今後20年間にわたる液化天然ガス(LNG)売買契約に基づく、年間500万トンのLNGオフテイクに合意しました。この覚書ではさらに、アラムコがフェーズ2のプロジェクトレベルにおける権益25%を取得することも検討の対象となっています。

今後、この覚書で示された規模に匹敵する正式なLNGの売買契約および権益取得合意が、数々の条件を伴う形で最終的に締結される見通しです。

アラムコのアップストリーム担当プレジデントであるナシル K. アルナイミは、次のように述べています。「私たちは、LNG分野における次の一歩を踏み出すことを大変喜ばしく思っています。ポートアーサーLNG事業のフェーズ2プロジェクトにおける有望な戦略的パートナーとして、アラムコは自社のガス・ポートフォリオ拡大の準備ができており、増大する低炭素エネルギー資源への世界ニーズに応えていく所存です。今回の合意は、LNGで世界をリードするグローバルプレーヤーを目指すアラムコの戦略における大きな一歩となります」

センプラの会長兼CEOであるジェフェリー W. マーティン氏は、次のように述べています。「ポートアーサーLNGの拡張計画は、世界のエネルギー市場に対する米国の天然ガス拡販の道を拓きます。ポートアーサーLNG施設の出荷圏を世界に広げることで、エネルギーの安全保障の向上とともに、石炭に代わる低炭素な発電燃料の提供が可能になります」

ポートアーサーLNGは、メキシコ湾に面したテキサス州南東部に位置する天然ガスの液化・輸出ターミナルです。このポートアーサーLNGは、現在フェーズ1プロジェクトの建設工事が進められており、これには第一および第二液化系列、さらにLNG貯蔵タンク2基と関連施設が含まれます。ポートアーサーLNG事業のフェーズ2プロジェクトは、液化施設を最大二系列まで追加可能で、最大年間1,300万トンの生産が可能な立地条件の良い拡張プロジェクトです。

センプラ・インフラストラクチャーが誇るポートアーサー・エネルギーハブの核となるポートアーサーLNG施設は、最大で合計八系列までの拡張が可能で、実現すれば世界随一のLNG輸出施設になると言われています。この施設は、世界のエネルギー安全保障とレジリエンス強化において、重要な役割を担うと期待されます。

さらに、センプラ・インフラストラクチャーはポートアーサー・エネルギーハブ内のインフラプロジェクトを積極的に進めており、低炭素燃料への需要拡大と炭素原単位での排出量低減の両方に取り組んでいます。その一環として「タイタンCO2貯留プロジェクト」を提案しています。

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