アラムコが排出削減ソリューションの開発を推進

  • トプソー社と低炭素水素実証プラント建設のための技術協定を締結
  • シーメンス・エナジー社との研究コラボレーションによる直接空気回収試験装置の開発
  • 鉱物化を利用した新しいCO2貯蓄ソリューションがジャザンで試験的に成功
  • 地熱エネルギープロジェクトの3か所の候補地を特定

 

世界有数の総合エネルギー・化学企業の一つであるアラムコ(以下、当社)は、低炭素水素、二酸化炭素の直接空気回収技術(DAC)、二酸化炭素の石への変換を伴う新しいCO2貯蔵方法、地熱エネルギーの利用などの排出削減ソリューションの開発をさらに進めています。

これらのプロジェクトは、2050年までに当社の完全所有およびオペレーション資産全体でのスコープ1とスコープ2の温室効果ガス排出量を実質ゼロにするという目標と、サウジアラビア王国の2060年の実質ゼロ目標を支援しています。プロジェクトの詳細は、10月8日から12日までサウジアラビアで開催されている中東・北アフリカ地域気候 (MENA) 気候週間2023の傍らで発表されました。

当社のテクノロジー&イノベーション担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるアハマッド・アルコウェイターは、次のように述べています。「これらのプロジェクトは、アラムコが温室効果ガスの排出を削減し、気候変動に対処できるようになることを目指した革新的な方法のごく一部を強調しているに過ぎません。実際に影響を及ぼす可能性を秘めた技術ソリューションを推進する取り組みの中で、さまざまな分野のリーダーと連携しながら、多方面に取り組んでいます。これには、現在および将来での世界のエネルギー需要を満たそうと努力する、循環型炭素経済のビジョンに沿った新しい画期的なアプローチが含まれます。」

低炭素水素
当社は、デンマークでのパイロットプロジェクトの成功に続き、サウジアラビアのシャイバ天然ガス液(NGL)回収プラントに低炭素水素実証プラントを建設するため、エネルギー効率の高い技術での大手企業であるトプソーとの技術契約に署名する過程にあります。1日あたり6トンの水素を生産する能力を備え、再生可能電力を利用して炭化水素の電化水蒸気改質を行い、低炭素水素を生産し、その結果生じるCO2を回収・隔離して発電に利用することが期待されています。 

直接空気回収技術
当社はまた、シーメンス・エナジーと協働して、年間最大12トンのCO2を回収できる能力を備えたDAC試験装置をサウジアラビアのダーランで開発しています。この試験装置は2024年に完成する予定で、年間1,250トンのCO2回収能力を持つ大型パイロットプラントへの道を開くことを目的としています。  

新規CO2貯蓄
さらに、当社は、サウジアラビアのジャザンで、CO2を水に溶かして火山岩に注入する原位置鉱化作用を用いた新しいCO2貯蓄ソリューションの試験運用に成功しました。このプロセスはCO2を炭酸塩岩に永久的に変換するもので、パイロットチームには当社とキング・アブダッラー科学技術大学(KAUST)の代表が参加しました。効率を高め、コストを削減できるようにするために、いくつかの革新的な技術が開発され、パイロット試験に導入されました。 

地熱エネルギー
また、当社は、自然に加熱された地下帯水層の蒸気を電気に変換する地熱エネルギーを活用し、再生可能エネルギーのポートフォリオの拡大を図っています。サウジアラビア西海岸での3つの潜在的な地域は、高度な地下技術を使用してすでに特定され、地図化されており、各場所の地熱資源の範囲を評価するための手順が進行中です。 

【メディア連絡先】

本件に関するすべてのメディアからのお問い合わせは、アラムコのメディア担当部署が承ります(英語)
Email: media.inquiries@aramco.com

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