ダーラン(サウジアラビア)、2023 年 6 月 24 日 - アラムコとトタルエナジーズは本日、サウジアラビア王国の サトープ(SATORP)製油所において将来的に世界規模となる石油化学施設の拡張工事となる、110 億ドル規模の「アミラル」コンプレックスの設計・調達・建設(EPC)契約を締結しました。調印式はダーランで行われ、アラムコのアミン・H・ナセル社長兼CEOとトタルエナジーズのパトリック・プイヤネ会長兼CEOが出席しました。
2022年12月の最終投資決定を受け、主要プロセスユニットと関連設備のEPC契約締結を締結し、共同石油化学拡張の建設工事を開始します。ジュベイルにある既存のサトープ製油所と統合された新コンプレックスは、湾岸最大級の混合式スチームクラッカーを擁し、エチレンおよびその他の工業ガスを年間1,650キロトン生産する能力を有しています。
この拡張により、炭素繊維、潤滑油、掘削油、洗剤、食品添加物、自動車部品、タイヤなど、さまざまな産業分野で40億ドル以上の追加投資が見込まれています。また、地元で約7,000人の直接・間接雇用が創出される見込みです。
アラムコ社長兼CEOのアミン・H・ナセルは次のように述べました。 「サトープ拡張プロジェクトは、両社が50年近くにわたって築き上げてきた長年の協力関係の最新の形です。アラムコの成長戦略の一環として、このプロジェクトは、サウジアラビアの下流部門における経済的付加価値の向上に貢献することが期待されており、この数十億ドル規模のプロジェクトを実現するために、シャリーク・プログラムを通じて多大な支援をいただいたエネルギー省並びに投資省に感謝いたします」
トタルエナジーズ会長兼CEOのパトリック・プイヤネは、次のように述べました。 「この画期的なプロジェクトは、アラムコとの共通の歴史に新たなページを開くものであり、私たちは再びこのプロジェクトに関わることができることを嬉しく思っております。この拡張プロジェクトは、サウジアラビアにおいて両社が数十年にわたって享受してきた模範的な関係を強化するものです。サウジアラビアエネルギー省の、この世界的規模のプロジェクト開発に対する支援に感謝したいと思います」
調印式には、韓国のウォン・ヒリョン国土交通部長官、サウジアラビア、フランス、韓国の政府関係者、アラムコ、トタルエナジーズ、EPC企業の幹部も出席しました。
EPC契約先は次の通り
- Hyundai Engineering & Construction Co. Ltd.-エチレンおよび関連産業ガスの定格処理能力1,650キロワットの混合フィード・クラッカーとユーティリティ、設備内の主要パッケージをサポートするユーティリティ、フレア、相互接続システム
- Maire Tecnimont - アドバンスド・デュアル・ループ技術を採用したポリエチレン・ユニット2基(各ユニット定格容量500キロリットル)および派生ユニット
- Sinopec Engineering (Group) Saudi Co. タンクファームとサトープの統合
- Gulf Consolidated Contractors Co.-パイプラインの輸送
- Mohammed Ali Al-Suwailem Trading and Contracting Co. – 産業関連施設
- Mofarreh Marzouq Al Harbi and Partners Co. Ltd. - 用地造成
- Mobarak M. AlSalomi and Partners for Cont. Co. - 仮設建設施設