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サウジアラビア国営石油会社(以下「アラムコ」または「当社」)は本日、サウジアラビア王国で最大の非随伴ガス田である、ジャフーラの巨大非在来型ガス田の開発を開始することを発表しました。当社は100億ドル相当の地下開発およびEPC(設計・調達・建設)契約を締結し、ジャフーラにおける資本支出は開発の最初の10年間で680億ドルに達する見込みです。
これはサウジアラビアにおける非在来型資源の商業化とアラムコの総合的なガスポートフォリオの拡張の両方にとって大きな節目です。このガスは今後、当社の高付加価値化学製品事業の成長を支える新たな原料となり、さらに、注力している低炭素水素製造を補完し、液体燃料に代わるよりクリーンな燃料を提供することで国内電力部門における排出削減に役立ってくれると思われます。
推定埋蔵量200兆scfのガスを有しているジャフーラ盆地は、中東で最大のリキッドリッチなシェールガスプレイ(シェール層の最も豊富な区画)です。このシェールプレイの面積は17,000 km2で、ジャフーラにおける天然ガス生産量は2025年の2億scfdから増加して、2030年までに20億scfdの販売ガス量に達する見込みです。エタンは4億1,800万scfd、天然ガス液およびコンデンセートは日量平均約63万バレルとなります。これらは成長を続ける石油化学産業にとって必須の原料です。これにより、サウジアラビアは世界最大級の天然ガス生産国となるでしょう。
サウジアラビア王国のエネルギー相であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン・アール・サウード殿下は、次のように述べています。「国のエネルギー部門に対する継続的な支援に対して、二聖モスクの守護者、サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王と、ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード皇太子兼副首相兼国防大臣に感謝します。ジャフーラの開発は国のエネルギーミックスに大きく貢献するでしょう。これは17超の異なる機関の密接な協力のおかげで可能となりました。政府はアラムコなどの国営企業に対する能力向上に尽力しています。国家によって、または国の炭化水素資源の開発の権益を監督するエネルギー省によって、これほどの権限を付与されているエネルギー企業は世界で他にありません」
このプロジェクトは当社の長期的戦略の中核を担うものであり、アラムコではジャフーラにおけるライフサイクル全体の投資総額が1,000億ドルを超えると予想しています。ジャフーラ、北アラビアおよび南ガワールのガス田における非在来型ガスプログラムを通じて、当社は20万超の直接および間接雇用を創出する予定です。
アラムコの社長兼CEOであるアミン・ナセルは次のように述べています。「これはサウジアラビアの巨大非在来型資源プログラムの商業化における重要な時です。国外では可能と考える人がほとんどいなかった飛躍的進歩であり、エネルギー安全保障、経済発展、気候保護にプラスの意義があります。ガスはエネルギー転換において重要な役割を果たし、国内エネルギー部門における排出量を大幅に減らすのに役立つとともに、低炭素水素およびアンモニアの原料を提供してくれます。さらにアラムコは、拡大しつつあるダウンストリーム石油化学製品産業で用いる高価値原料を利用できるようになります。当社の狙いは、需要の伸びに応えるために今後10年間ガス生産能力を大幅に高めることです」
アラムコは最近、2050年までに完全自社運営の資産全体でスコープ1およびスコープ2温室効果ガスの排出量実質ゼロを達成する目標を発表しました。サウジアラビアが独自の2060年ネットゼロ目標を追求するにあたり、電力の半分をガス、半分を再生可能エネルギーから生産するというゴールにジャフーラが貢献することが期待されています。
ピーク生産時にはアラムコの非在来型ガスプログラムが、国内消費に使用される1日あたり約50万バレルの原油を代替することが見込まれます。ジャフーラのガス開発だけでピーク時には1日あたり30万バレルを超える原油を代替すると見込まれます。
アラムコのアップストリーム担当シニア・バイスプレジデントであるナシル K. アルナイミは、次のように述べています。「ジャフーラの開発は非在来型資源プログラムに大きな変革をもたらします。業界でも指折りの近代的でコスト効率の高いシェール開発計画となり、最高の環境・安全基準に準拠します。ジャフーラは今後の当社の目標を成功させるための重要な鍵となるでしょう。私たちは引き続き新たなガス田を調査し、既存のガス田を再評価して、天然ガスと天然ガス液の両方における新規鉱区の探索、既存鉱区の再評価、そして潜在的な共同投資の可能性を評価しながら、総合的なグローバルガスポートフォリオ開発の目標を追求して長期的なエネルギーと石油化学製品の需要に応えます」
アラムコは、ジャフーラのガスプラントおよびガス圧縮設備、さらにインフラと関連する地上設備について、16の地下工事およびEPC契約を100億ドルで締結しました。これらの契約は国内外のサービス企業に授与され、ジャフーラプログラムの地下および地上のコンポーネント開発を可能にする複数のプロジェクトが対象となります。
これにより、ガス処理プラント、ガス圧縮システム、約1,500kmの主要輸送パイプライン、フローライン、ガス収集パイプラインなどのネットワークを含む専用の地上ネットワークを通じて、ガスやコンデンセートを確実に供給することができます。このプログラムには、ジャフラ一括供給ポイント、送電線、ジャフラガスプラントの電力連系、新しいコジェネレーションプラント設備の建設も含まれています。
アラムコのデジタルトランスフォーメーションプログラムに沿って、ジャフーラの開発には先進的な第4次産業革命(4IR)のテクノロジーが組み込まれます。この中にはインダストリアルIoT(IIoT)や映像解析が含まれ、建設、操業および安全性が強化されます。
アラムコは設計、資材調達、建設契約に加えてジャフーラの地下契約の大部分を、有名な国際的コントラクターやサービスプロバイダーと連携して、サウジアラビアに拠点を置くコントラクターとの間に締結しました。これは国内のエネルギー部門と現地のサプライチェーンパートナーの発展をサポートする当社の取り組みに沿ったものです。加えて、国内の価値創造を促して長期的な経済成長と多様化を最大化するために、ジャフーラの開発プログラムにはiktva(国内産業奨励プログラム)のコンポーネントが盛り込まれます。アラムコは2015年にiktvaプログラムを開始し、多様で持続可能かつ世界的に競争力のあるエネルギー部門の開発を促進しています。
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