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この合弁事業（JV）は、ジーザーンの石油製油所・ガス化複合発電所の総合的な価値を高め、ジーザーン経済都市（JEC）にさらなる海外直接投資（FDI）や民間企業の参加を呼び込むことで、ジーザーン州の転換を支援するために2018年に結成されました。
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このコンソーシアムを通じて、サウジアラビアにおける雇用機会を増やし、この分野の最先端技術の導入、また初の国内人材による技術利用を可能にすると期待されています。
アラムコ、Air Products（NYSE: APD）、ACWA PowerおよびAir Products Qudraは本日、ジーザーン経済都市における120億ドル規模の空気分離装置（ASU）、ガス化、電力合弁事業（JV）に係る資産買収およびプロジェクト・ファイナンスに関する最終合意書に署名し、締結したことを発表しました。
アラムコは、子会社であるサウジアラムコ・パワー・カンパニー（SAPCO）を通じて本JVの株式20%、対してAir Productsは46%、ACWA Powerが25%、Air Products Qudraが9%をそれぞれ保有しています。さらに、Air ProductsはAir Products Qudraを通じて4.6%を所有しており、実質50.6%を所有しています。
本JVは、ASU、ガス化、合成ガスクリーンアップ、ユーティリティおよび発電関連設備をアラムコより購入します。当該施設は25年契約に基づき、月額固定料金でJVが所有・運営します。アラムコはJVに原料を供給し、JVはアラムコに電力、蒸気、水素などのユーティリティを生産提供します。
本JVは、日量40万バレルの原油処理能力を有するメガプロジェクトで、主要製品の超低硫黄軽油やガソリンなど生産しているアラムコのジーザーン製油所にサービスを提供しています。
今回の正式契約の締結により、JVの全関係者において、2021年10月中に資産譲渡や資金調達が行われる見込みです。Air Productsは、この期間に投資家向けの電話会議を実施する予定です。
アラムコのダウンストリーム担当シニア・バイスプレジデントのモハメド アルカターニは、次のように述べています。「この記念すべき節目に至ったことを、非常に嬉しく思います。これまで当社は、国内初となる、ガス化技術を採用しての世界最大のガス化複合発電（IGCC）施設を建設し、サウジアラビア南部州における産業と経済の発展を支えてきました。今回のJVは、ジーザーンでのメガプロジェクトの自給自足の中核となります。当社は、このJVによって当製油所とガス化複合発電施設の総合的価値が向上し、ジーザーン経済都市がさらに海外からの投資や民間企業の参入に適した場所になることで、南部州の転換を支援すると考えています。実際、サウジ工業開発基金（SIDF）と国内外の23の金融機関がこの取引に参加し、総額72億ドルの資金を確保できたのは素晴らしいことです。今後さらなる投資により、このプロジェクトが大変革をもたらす可能性があると信じています」
Air Productsの会長、社長兼CEOセイフィ ガセミ氏は、次のように述べています。「この複雑な取引がようやく最終合意に至り、前進できることを大変誇りに思います。これは当社の成長戦略と完全に一致するものです。Air Productsにとっては価値創造型の投資であり、当社の中核である合成ガス精製と産業用ガス製造能力を活用することができます。何よりも、世界最大の企業であるアラムコとの関係をさらに強化し、このメガプロジェクトを通じてACWA PowerやQudra Energyと提携し、サウジアラビアのビジョン2030を支え、未来の相互成長に向けた協力関係を構築できることは大変光栄です」
ACWA Power会長のモハンマド アブナイヤン氏は、次のように述べています。「本日締結されたこの金融契約の成功は、当社史上最大のものであり、これはサウジアラビアのビジョン2030および国内エネルギー部門の戦略的目標へ向けた当社の継続的で確固たるコミットメントを強調するものです。サウジアラビアのエネルギー部門がまさに歴史的転換期にある中で、アラムコおよびAir Productsと提携し、緊密な協力関係のもと、エネルギーミックスの多様化とエネルギー部門の効率化に取り組めることは大変光栄です。ジーザーンのIGCCは、このJVの全パートナーが持つ先駆的な専門知識や能力を活用し、ガス化と複合発電を統合した世界最大のプロジェクトとなる予定です。このジーザーンのプロジェクトは、サウジアラビアに最先端技術をもたらし、可能性をさらに拡げるでしょう。また、この分野の要件を満たせるようにサウジアラビアの人材を育成し、技能向上させてきたことは当社の輝かしい実績に加えられ、非常に誇りに思っています」