アラムコ、シーメンス・エナジー、世界経済フォーラムが、石油・ガス産業のサイバーレジリエンスに関するレポートを発表

アラムコ、シーメンス・エナジー、世界経済フォーラム(WEF)は、石油・ガス産業のサイバーレジリエンスに関する共同レポートを発表しました。レポート「石油・ガス産業のサイバーレジリエンス・プレイブック(Cyber Resilience in the Oil and Gas Industry Playbook)」には、企業経営陣やビジネスリーダー向けにサイバーリスクを評価し、業界全体でサイバーレジリエンスを強化する構想が打ち出されています。

40名を超える石油・ガス産業の上級幹部メンバーらは、サイバーレジリエンスのベストプラクティスを特定し、経営陣向けとして、サイバー脅威を軽減してサプライチェーンを守り、部門全体のセキュリティを改善するための新たなソリューションを提供しました。このプレイブックは、石油・ガス企業のサイバーセキュリティ対策に有用な6つの原則を定めており、世界経済フォーラムが定めるすべての組織に適用される広範なサイバーレジリエンス10の原則を補完するものです。

石油・ガス産業におけるサイバーレジリエンス6つの原則:

  1. サイバーレジリエンスのガバナンス
  2. デザインによる回復力
  3. サイバーレジリエンスに対する企業責任
  4. 全体的リスクマネジメントアプローチ
  5. エコシステム全体の協調
  6. エコシステム全体のサイバーレジリエンス計画

アラムコの情報セキュリティ最高責任者であるBasim Al-Ruwaiiは、次のように述べています。「アラムコはWEFサイバーセキュリティセンターの創設パートナーとして、世界経済フォーラムおよび石油・ガス部門全体のビジネスリーダーたちと協力し、サイバーレジリエンス向上の業界標準となることを目指したこのプレイブックを作成できたことを誇りに思います。業界全体でサイバーセキュリティ対策を確立し、足並みをそろえることで、私たちの回復力が全体的に強化され、サイバー犯罪やその他の重大なセキュリティ脅威に対して一丸となって立ち向かうことができます」

世界経済フォーラムのサイバーセキュリティセンターで産業ソリューション責任者を務めるGeorges de Moura氏は、次のように述べています。「石油・ガス業界は、物理的な脅威に対する安全性、回復力、セキュリティにおいて確固たる実績があり、サイバーリスクをこの文化に統合しなければなりません。このプレイブックは、業界のビジネスリーダーたちにとって、リスク情報に基づくサイバーセキュリティ対策を実施し、安全で強靭な石油・ガスのエコシステムを確保するのに役立つでしょう」

シーメンス・エナジーのVP兼グローバル責任者(産業向けサイバー担当)であるLeo Simonovich氏は、次のように述べています。「デジタル化は、石油・ガス部門の効率性、強靭性、信頼性をさらに高めるものです。しかし同時に、サイバー攻撃に対する膨大な新しい脆弱性をもたらしています。特に石油・ガス業界においては、サイバーセキュリティをこれまで以上に企業のビジネスモデルとオペレーションの中核に据える必要があります。効果的に防御するためには、徹底したモニタリングと検出が不可欠ですが、これを企業が単独で行うのは難しく、協調と連帯が極めて重要です。石油・ガス部門のリーダーたちの知見を活用したこの最新プレイブックは、こうした取り組みを反映するものです」

このプログラムは、WEFサイバーセキュリティセンターが進める活動の一部で、将来のサイバーセキュリティとデジタルトラストの方向付けをすることを目的としています。アラムコはセンターの創設メンバーとして、サイバーセキュリティ業界の様々な分野で国際的な連携を促進するとともに、グローバルな取り組みをリードしてます。

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