再編により、アラムコの競争力向上と、世界で卓越した総合エネルギー・化学企業になるというビジョンを推進｡
サウジアラビアン・オイル・カンパニー（以下「アラムコ」または「当社」）は本日、当社のダウンストリーム事業を再編成すると発表しました。これにより、炭化水素バリューチェーン全体の統合が強化され、財務パフォーマンス向上と価値創造、そしてグローバルな成長を推進する当社の地位はより強固なものとなります。
新たなダウンストリーム事業の運営体制では、「燃料（精製、トレーディング、小売、潤滑油を含む）」、「化学品」、「発電」、「パイプライン・輸送・ターミナル」の4事業部門を設置します。また、「製造」、「戦略・マーケティング」、「関連企業統括」の3コーポレート部門が、これらの事業部門を支えます。
この再編成は、アラムコの既存のダウンストリーム資産をより効果的、効率的に強化するため行うもので、事業構造全体を大きく変えるものではありません。
サウジアラムコのダウンストリーム部門シニア・バイスプレジデントを務めるアブドゥルアジーズM. アルグデイミは、次のように述べています。「今回の新たな経営モデル導入を大変喜ばしく思います。これにより事業運営が効率化され、エネルギーおよび石油化学分野のグローバルプレイヤーとしての当社の地位はより一層強固なものになると期待しています。炭化水素バリューチェーン全体の付加価値最大化によって競争力を高め、グローバルに統合されたダウンストリーム事業を展開していくというサウジアラムコの戦略は、今回の再編成によってさらに一歩前進することとなります」
この再編成は本年末までに実施される予定で、アラムコの安全、サステナビリティ、効率性、信頼性に関する業界のリーダーとしての存在感はさらに強化されるでしょう。
アラムコの大規模かつ戦略的に統合されたグローバルなダウンストリーム事業は、アップストリーム事業における競争力をも高めます。当社はこのダウンストリーム戦略のもと、新たな収益源確保のため炭化水素バリューチェーン全体で成長機会を創出するとともに、石油価格変動への対応力を身につけ、石油化学製品への高まる需要を利益につなげます。