アラムコ、PIFからのSABIC株70%取得手続き完了

  • グローバル企業である両社の強みと関係事業を連携することで、アラムコのダウンストリーム事業戦略を加速し、石油化学事業を拡大

  • アラムコは主要なグローバル石油化学プレイヤーとしての地位を確立

アラムコは本日、サウジアラビア政府系ファンドの公共投資基金(Public Investment Fund : PIF)が保有していたサウジアラビア基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation : SABIC)の株式70%を取得する手続きを完了したと発表しました。買収価格は、合計2,591億2,500万サウジアラビア・リヤル(SAR)(一株当たり123.39リヤル)で691億ドル(約7.6兆円)に相当します。

株式取得手続きを完了し、今後最も石油需要の伸びが期待されている世界の石油化学産業において、アラムコの存在感は強化されます。2019年の石油化学製品(肥料、特殊製品を含む)の生産能力は、アラムコとSABICとの合計で9,000万トンにも上ります。

SABICの株式取得は、アラムコの統合された石油精製および石油化学生産の能力を高め、さらに炭化水素チェーン全体を統合して価値を創造するという、当社の長期ダウンストリーム戦略に沿ったものです。とりわけ、アラムコの化学部門戦略は、上流の生産とSABICの原料を統合し、調達・サプライチェーン・製造・マーケティング・セールスの能力を向上させ、地域展開・プロジェクト・パートナーを補完し、シナジー効果によるキャッシュフロー創出力を高めることを通じて強化されます。SABICは同様に、アラムコのダウンストリーム化学原料生産と、特大規模の成長プロジェクトへの投資・執行能力の恩恵を享受することが可能となります。

PIFのヤシル・オスマン・アルルマイヤン(Yasir Othman Al-Rumayyan)最高責任者は次のように述べています。「今回の取引は、サウジアラビアの主柱を担う三社にとって重要なマイルストーンとなります。PIFは、その長期投資戦略への資金を調達し、サウジアラビア経済の改革と成長が促され、国民に利益がもたらされます。アラムコはダウンストリーム事業を拡大し、グローバルプレイヤーとしての地歩が強化されます。SABICは、その成長戦略をサポートする、エネルギー産業に特化した新たな戦略的株主を得ることができます」

アラムコの社長兼CEOであるアミン・ナサール(Amin Nasser)は次のように述べています。「今回の取得完了を大変嬉しく思います。これを機に、アラムコのダウンストリーム事業戦略は一気に加速し、当社は主要なグローバル石油化学プレイヤーとして大きく飛躍します。当社のアップストリーム生産およびダウンストリーム化学原料生産と、SABICの化学製品プラットフォームを戦略的に統合し、成長を支え株主の利益を向上させる統合シナジーの機会創出が期待されます」

「新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、多くの企業が長期戦略の見直しや変更を余儀なくされているにもかかわらず、当社の長期的視点と強固な財務基盤、適応能力により、この歴史的な取引を完了することができました。これは両社にとって新たな章の始まりであり、当社の長期ダウンストリーム戦略における重要な指標となります」

アラムコのダウンストリーム部門シニア・バイスプレジデントであるアブドゥルアジーズ・アルグデイミ(Abdulaziz Al-Gudaimi )は次のように述べています。 「当社のダウンストリーム事業の世界的統合を引き続き推進し、炭化水素チェーン全体の価値を高めていく上で、今回の取引は重要なステップとなります。SABICがアラムコファミリーの一員となり、調達、サプライチェーン、製造、マーケティング、セールスが統合されることで、シナジー効果と高付加価値が生まれると期待しています」

SABICのユセフA.アルべニヤン(Yousef A. Al-Benyan)副会長兼CEOは次のように述べています。 「当社とPIF、アラムコとの関係は、1976年の公社設立時にさかのぼります。ヤシル・オスマン・アルルマイヤン閣下には、ご本人とPIFからの継続的かつ多大なご支援に対し感謝を申し上げます。世界最大級の総合化学企業であるSABICの地球的規模と地位は、アラムコに重要な強化をもたらします。化学の成長プラットフォームとして、SABICはアラムコが一貫石油・化学生産にもたらす事業規模・技術・投資収益力・成長機会から成果を得ることを期待します。当社は引き続きサウジ・ビジョン2030を支えながら、世界の化学分野の発展に貢献していきます」

アラムコは、SABICの新たな大株主としてSABIC役員の過半数を選出できます。SABICはアラムコグループの重要な一員となることから、SABICの取締役会は戦略的連携を確保し、SABICとそのすべての株主にとってさらなる価値を創出するよう監督します。

企業連携統合委員会を設置し、特にSABICと、アラムコグループ全体にとって有益となる連携および統合に関する提案を協議します。この委員会はSABICのCEOが議長を務め、さらにSABICから2名、アラムコから3名の委員により構成されます。

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