サウジアラムコ、人と地域への支援を通して新型コロナウイルス感染症に対応

サウジアラムコより、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から従業員や地域社会を守り、かつ世界のエネルギーニーズに継続して応える取り組みについて、最新の情報をお届けします。

サウジアラムコでは、COVID-19への対策において、世界各国で70,000名にのぼる従業員や地域社会の安全衛生と健康を第一としています。感染リスクを低減し、ウイルス感染拡大による人材や事業への影響を抑えるための対策を講じています。また、全社を挙げてCOVID-19感染拡大防止の社会努力を支援しています。

サウジアラムコでは、グローバルな危機における内部管理システムにより、すべての事業拠点で事業を継続しています。サプライチェーンも営業停止をしておらず、当社ではパートナーとの緊密な連携のもと、材料の安全な納入を確保しています。

サウジアラムコの社長兼CEOアミン・ナセルは次のように述べています。

「COVID-19は世界に前例のない複雑な状況をもたらしています。今、高い次元での機敏かつ柔軟な対応が求められています。

当社は、社員の安全と健康を最も重要視しており、これからもあらゆる意思決定においてこの点を最優先に考えていきます。

当社がこの事態に対し、力強く、また思いやりをもって一致団結して立ち向かっていることを誇りに思います。これは、私たちの根底にあるコミュニティの価値観に根差したものです。COVID-19により、物理的な壁ができていますが、反面一人一人の距離は縮まっています。

私たちは、COVID-19との闘いにおいてあらゆる努力を払い、このパンデミックに負けず人々を支援し、世界が必要とするエネルギーを届け続けます」

従業員への対応

サウジアラムコでは、全ての拠点において数々の措置を講じています。リスクを最小限に抑え、最善のケアを確保するための積極的な予防対策や詳細な緊急時対応計画、先進医療サポートサービスなどは、その一例です。これらの対策はすべて、各事業拠点のある国や地域の政府当局による助言に沿ったもので、世界保健機関(WHO)やアメリカ疾病予防管理センター、サウジアラビア政府保健省が示すアドバイスに基づく社内の保健対策にも準拠しています。

サウジアラムコが誇るジョンズ・ホプキンス・アラムコ・ヘルスケア(JHAH)との合弁事業では、ダーランにある本部施設が当社のCOVID-19に対する医療体制や対策の一翼を担っています。これまでにJHAHと連携し、最新情報を毎週更新するなど、健康に関する注意喚起のキャンペーンを社内全体に展開し、COVID-19を感染させないための予防対策、症状が現れた場合にとるべき行動、自宅での自己管理のヒントや医療サービス窓口についてなど、社員一人一人が最新の正しい情報を得られるようにしています。

さらに、隔離中の人やその家族、友人のために、COVID-19メンタルヘルスケア・ツールキットを開発し、オンラインでの提供を始めました。このツールキットは、ストレスの多い現在の状況において、いかに心の健康を維持していくかについて、ガイダンスと具体的なステップを示すものです。

また、事業拠点のある国や地域の当局が示すソーシャルディスタンスを保つ指示に従い、オフィス内での勤務者数を減らすため、感染リスクがより高いとみなされる従業員も含め、可能な限りテレワークの実施を推進しています。また管理者層に対しても、当社が長年貫いてきた社員の安全に対する決意の一環として、それぞれの事業継続計画において社員の安全を優先させるよう指示しています。

従業員の任務は極めて重要であり、その多くは遠隔では行えないことから、通常の勤務場所に出勤を続ける者も多数おります。当社のすべての施設で操業継続を可能にするため、日々職場に出勤している従業員全員に、そして前線で最も必要とする人々への医療提供にあたっているJHAHの医療スタッフに、心より感謝します。サウジアラムコの全施設で働く人々を守るため、消毒対策を強化し、ソーシャルディスタンスの励行と健康対策の徹底を推進しています。また、全施設および社の輸送機関において社員、コントラクターの検温を100%実施し、陸上ならびに海上施設のいずれにおいても接触感染が拡散する可能性を抑制しています。

地域社会への対応

サウジアラムコは、活動拠点のある地域社会と連携し、また政府の関連措置に沿って、人工呼吸器や高効率空気清浄器、個人防護具など、必要とされている医療機器・物資の提供を通して支援を行っています。

サウジアラビア

  • 2020年4月1日、サウジアラムコおよび各子会社は、サウジアラビア保健省の医療財政基金に対し、COVID-19対策支援として2億サウジアラビア・リヤル(5,300万ドル)を寄付しました。特に、集中治療室への人工呼吸器配備のための資金を目的としたものです。
  • サウジアラムコおよび各子会社は、「ステイホーム・ステイセーフ」のスローガンのもと、社員による義援金募集キャンペーンを実施、この厳しい状況下で特に弱者となっている人々へ、基本食糧、マスクや消毒剤などの防護用物資、教育資料などの提供を通じて支援を行っています。キャンペーンにより170万ドルの義援金が集まり、当社が同額を拠出することにより合計340万ドルを超える義援金が、サウジアラビアの15都市、20,000世帯への支援物資に充てられます。
  • サウジアラムコの所有するタンクは、COVID-19感染拡大防止のための製品生産における必要性を見越し、食品・医薬品規制当局のために殺菌消毒用の原料の貯蔵に用いられています。

世界各国
サウジアラムコのグローバルオフィスでは、医療機関や災害救援組織への支援として、350万ドル以上の支援を行っています。

アジア

  • アラムコ・アジアでは、中国の赤十字社に対し、支援金および不足している医療機器を提供しました。
  • アラムコ・コリアは、韓国内のCOVID-19拡大防止の取組みへの支援として、韓国の災害支援団体であるホープ・ブリッジ・コリア災害救援アソシエーションに80万ドルを寄付しました。
  • サウジアラムコが最大株主であるSオイルは、韓国における救援活動に対し40万ドルを寄付しました。
  • アラムコ・ジャパンは、約3,200万円相当を日本赤十字社に寄付し、医療機関および医療従事者の方々の活動支援に貢献しました。

欧州

  • アラムコ・ヨーロッパは、イタリアのブッツィ財団に対し、集中治療室その他の医療資源のための寄付金を提供しました。
  • アラムコ・オーバーシーズ・カンパニーのロンドンオフィスは、サウジアラムコが支援している英国内の学生500名以上に対し、マスクや消毒剤など重要な衛生用品を届けました。またリモートや対人による医療サービスも提供しています。

米州

  • サウジアラムコのグローバル研究センター拠点のひとつであるデトロイトでは、北米中国人エンジン技術者協会(NAACEE)と連携し、ハーパー病院に対し防護マスク2,000枚以上を寄付しました。
  • さらにアラムコ・アメリカズは、本部のあるヒューストンにおいて市に対しKN95マスク3万枚を提供しました。
  • テキサス州ポート・アーサーにあるサウジアラムコの子会社モティバ・リファイナリーは、安全かつ効率的に事業を継続し、需要の高まっている医療物資の製造に必要なエチレンの生産を行っています。さらに、テキサス州南東部では、地方災害対策センターの各COVID-19検査場に個人防護服1,200組を寄付しました。
  • アラムコ・アメリカズでは、社員の募金活動と会社による同額の支援金提供の取組みを通して、ヒューストン・フードバンクへの支援を行っています。
  • 機関誌「アラムコ・ワールド」のスタッフは、オンライン授業を行う教師への支援として、教室ガイドやマルチメディア教材を提供しています。

サウジアラムコは、世界各地の人材や地域社会への支援を継続して提供してまいります。この目まぐるしく変化する状況の中で、これまでに培ってきたトップクラスの信頼性と、人々の安全と基幹ビジネスの継続のためそれぞれの職務を遂行しているひとりひとりの従業員は、私たちの誇りです。

 

COVID-19に関連するアラムコの対応について、詳しい情報は専用ウェブサイト saudiaramco.com/en/news-media/covid でご覧いただけます。

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