サウジアラムコ、第1回CO2回収・利用・貯留国際会議(iCCUS)をリヤドで開催

CO2回収・有効利用・貯留国際会議にてCCUSについて述べるサウジアラムコCEOのアミン・ナセル

サウジアラムコは、第1回CO2回収・有効利用・貯留国際会議(International Carbon Capture, Utilization and Storage Conference: iCCUS)を開催しています。

この会議は、サウジアラビアエネルギー相アブドルアジーズ・ビン・サルマン王子ならびにムハンマド・ビン・ハリーファ・アール・ハリーファバーレーン石油相の後援によるもので、2月25、26日の2日間にわたり、リヤドのフォーシーズンズ・ホテルで行われます。

この会議では、世界各国・地域のエネルギー分野のリーダーや政策担当者たちが多数集結し、エネルギー部門から排出される温室効果ガスを削減するための効果的なソリューションについて議論します。代表者たちは、CO2とメタンの排出削減、再利用、再生、究極的には大気からの除去という、サーキュラー・カーボン・エコノミー(炭素循環社会)に向けた進捗について議論し、サウジアラムコが投資を続ける重要な技術であるCCUSをどのように展開していくかに焦点を置きます。
 サウジアラムコの社長兼CEOのアミン・ナセルは次のように語りました。「世界は今、温室効果ガスの排出を削減しながら、高まるエネルギー需要を満たすという、相反する課題に直面しています。私たちは、気候とサステナビリティに関する取り組みとして、『Reduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再生)、Remove(除去)の4R』を実現させるべく、4IRテクノロジーを活用しています。CCUSなどの強力な技術ソリューションにより、経済を発展させつつ、この相反する課題に対応することができるのです」

ナセルは、サウジアラムコのリーダーシップを強調し、こう付け加えました。「エネルギー業界において、当社は炭素強度を最低レベルに抑えています。今後も温室効果ガスの大幅削減に向け、さらなる対策を講じていきます」

この会議参加にあたり、サウジアラムコは、エネルギー効率化、温室効果ガス排出管理、メタン漏洩検知と修理、フレア最小化プログラムなどの様々な活動を紹介しています。当社は、大量のCO2を回収して地下に注入するという、地域で最先端のCO2回収プロジェクトも運営しています。  

当社のサステナビリティ研究プロジェクトは、定置用と輸送用両方において、画期的な炭素回収・利用ソリューションの開発に力を注いでいます。 直近では、サウジアラムコと韓国科学技術院(KAIST)の共同研究プロジェクトの科学者たちが、炭素回収の実行可能な道筋を発見したと発表しました。

「CCUSコストを削減するため、当社の科学者たちは、幅広い用途に適用する最高レベルのCO2吸収材を開発しています」と、サウジアラムコの最高技術責任者アハマッド・O. アルコウェイターは述べました。「私たちはパートナー企業と協力して、CO2のポリマーへの変換や、セメント製造で排出されるCO2の回収など、新しいCO2利用技術の開発と事業拡張を進めています」

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